ゾーン-ダイエット

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ゾーン-ダイエット
ゾーンダイエットは、低炭水化物で低カロリー（800-1200カロリー）のダイエット。バリー?シアーズ博士が開発し、1995年に出版された"Enter the Zone"という書籍で広く知られるように。減量だけでなく、全般的な健康状態の改善にも効果があるそうです。
 
カロリー中心からホルモン中心の考え方へ
「ゾーン」とはシアーズ博士特有の概念で、適切なホルモンバランスのこと。人間の身体は脂肪の貯蔵と燃焼を同時には行えませんが、アンバランスな食事のせいでインスリン値が高くなり過ぎると、脂肪の貯蔵状態から燃焼状態に切り替わるのにかなりの時間がかかってしまいます。インスリン値が高過ぎたり低過ぎたりしなければ、身体は過剰なカロリーを脂肪として貯蔵することを控え、必要なときには脂肪を燃焼してエネルギーに変えます。脂肪がエネルギーとして使われれば、体重は減ることに。このように、シアーズ博士は従来型のカロリー中心の考え方に代わって、ホルモン中心の考え方を提唱しています。
 
炭水化物を控えめに
ゾーンダイエットの主な栄養素は、炭水化物が40パーセント、たんぱく質が30パーセント、脂質が30パーセントという比率で構成。平均的なダイエットにおける炭水化物の摂取比率が50〜60パーセントであるのと比べると、このダイエットは炭水化物の摂取比率がやや低いといえます。
 
避けるべき食べ物
ゾーンダイエットでは、以下のような食品を控えます。
 
精製済みの炭水化物と糖質
パン、パスタ、シリアル、キャンディー、ソーダ。
高グリセミック指数の野菜と穀類
米、パパイヤ、マンゴー、とうもろこし、ジャガイモ、ニンジン。
飽和脂肪酸
こってりした肉、高脂肪の乳製品。
低カロリーのダイエットで長期的な減量を
最近、長期的な減量に関する研究で、ゾーン?ダイエットの正当性が証明されたそうです。しかし、このダイエットで推奨されるカロリー摂取の水準は、活動的な人にとってはやや低過ぎます。それに、ゾーンダイエットがもたらす減量の主な理由は、インスリン値の調節というより、むしろこの低カロリーの食事法にあると思われます。
 
シアーズ博士は、正しい配分で食品を摂取することに関してかなり厳格。これは、ダイエットに対する献身と規律を要求するもので、家族や友人と一緒に食事を続けるのが困難になるかもしれません。
 
ゾーンダイエットでは、たんぱく質を比較的多く摂取するので、筋力トレーニングを平行して行えば筋肉の増大を図ることが可能。その場合、運動で消費するカロリーを補うために、カロリーの摂取量を適当に増やす必要があるでしょう。