男のダイエットについて
ダイエットというのはやり方を間違えれば、健康を損なう危険もあります。また、極端な場合ダイエットがきっかけになってカルトにのめり込んでいった人もあると聞いたこともあります。
まず、ご自分の体がダイエットが必要な状態なのかどうか、専門家(できれば医者)に相談なさるといいと思います。私の周囲では、全くダイエットの必要のない人がダイエットと称する、断食に等しい行為を繰り返してそれがきっかけになり拒食症などに陥り健康を害している場合もあります。
ダイエットの本来の意味である食事療法は、実際はきわめて簡単なことです。食べるものを分類し、量を見極め、それを厳格に守り、必要なものは食べ、不必要なものは食べない、それだけのことです。エネルギーの消費と供給のバランスの仕組みがわかれば、理屈はきわめて簡単なこと。ただそれを守るだけの意志を維持できるかどうか、それだけが問題です。
それから、TVや雑誌などのメディアでなんとかダイエットというものが紹介されますが、確かに効果がある場合もあるのでしょうが、上に書いた基本的な前提を守らないとなんの意味もありません。むしろ、フードフェディズムに落ちいってしまう可能性が大です。
ダイエットの場合は絶対にフラシーボ効果(偽薬効果)というものはありません。また、劇的な効果のあるものが、医者の処方もなしに簡単に手に入ると考える方がおかしいと思うべきです。このあたりは講談社ブルーバックの「「食べ物情報」ウソ・ホント」という本が参考になるかと思います。
運動療法に関しては、始めることが危険なことすらあります。血中のケトン体がプラスになっているときなどです。極端な場合、その場に倒れ込んでそのまま死んでしまうというようなことにもなりかねないそうです。日頃からつかれやすいとかいうような症状があるなら是非ともお医者さんの判断を仰いでから、運動をはじめることをお勧めします。