シュガー・バスターズ・ダイエット
シュガー・バスターズ・ダイエット
1995年、"Sugar Busters "という本で発表されたシュガー・バスターズ・ダイエット。厳格なダイエットや運動を行っても、砂糖がインスリンの分泌をもたらして減量を停止させるという考えに基づいています。したがって、砂糖の使用は制限し、主にグリセミック指数の低い食べ物を推奨。このダイエットは実行するのが容易で、2週間正確に行えば減量が可能だといいます。
ダイエットの内容
シュガー・バスターズ・ダイエットの主な栄養素は、30パーセントのたんぱく質、40パーセントの脂質、30パーセントの炭水化物という割合で構成。食事の摂取量(エネルギー量)は無制限。
食べて良いもの
赤身の肉、鶏肉、魚、オリーブ油、乳製品、ナッツ、特定の果物と野菜。
避けるべき食べもの
ジャガイモ、白パン、パスタ、白米、ほとんどの砂糖。ただし、全粒粉のパン、パスタ、それにオート麦は可。
カロリー対インスリン
シュガー・バスターズ・ダイエットで減量に成功するとすれば、その主な理由は、砂糖を制限することでカロリーが減るためであり、インスリンはあまり関係無いかもしれません。インスリンが体重の増加を引き起こすという考えは論争の的になっており、原則的に食べ過ぎや燃焼不足による余剰カロリーが無ければ、体重の増加は起こり得ません。なるほど、インスリン値が高ければ心臓病のリスクは高まります。しかし、インスリンが余分な脂肪の蓄積をもたらすことについて、十分には証拠が示されていないようです。
英国で行われた減量に関する研究で、食事から砂糖を取り除いてもほとんど違いは生じないということが分かりました。ダイエットを行う2つの集団に対し、それぞれ砂糖抜きの食事と砂糖10パーセントの食事を与えましたが、減った体重はほぼ同じだったのです。
余分な砂糖を減らそう
砂糖は有害で、インスリンによって体重の増加がもたらされるという考えは、科学的根拠に欠けます。減量に関して、食品のグリセミック指数は、カロリーの消費と支出の関係程には重要ではないのです。
けれども、栄養価の無い砂糖は、いわゆるエンプティー・カロリーの食品なので、食事から余分な砂糖を取り除くことは良い考え。不健康なジャンクフードに比べれば、シュガー・バスターズ・ダイエットの方が十分に健康的で、推薦に値するダイエット方法といえます。