発芽玄米でダイエット
発芽玄米でダイエット
発芽玄米とは?
発芽玄米とは、玄米を水に1〜3日浸し、胚芽部分が1mmほど発芽したものです。
発芽した玄米は、眠っていた玄米の酵素が起きて活発になり、特にアミノ酸が増加します。普通の玄米に比べて炊きやすく、消化吸収が良く、独特の甘味が出て冷めてもパサパサしないのが特徴です。
発芽玄米の健康効果・ダイエット効果は近年、特に注目されています。
玄米と発芽玄米の違いは?
玄米から発芽した発芽玄米は、一番変化するものとして、フィチン酸があります。
本来、玄米にはマグネシウム・カリ ウム・亜鉛・鉄・ビタミン等含まれています。玄米にはこれらの健康維持に欠かせない ミネラルが豊富なのにもかかわらず、フィチン酸によって吸収されになっています。
ところが、発芽させることでフィチン酸の形態は変化し、ミネラル類の吸収力が上がります。
発芽玄米ダイエットのメカニズム
発芽玄米は、玄米を水に浸し、適度な温度環境で発芽させたもので、玄米・白米よりもエネルギー量が少なく、同量の食事でも発芽玄米のほうがダイエットに効果があります。これはエネルギーとなるデンプンが、発芽のために糖化されることでエネルギー量が減少するからです。
玄米から発芽という命が生まれるプロセスの中で、貯蔵型のエネルギーが活性型のエネルギーへと変化をします。具体的には、玄米の胚芽や胚乳(白米の部分)にビタミンが増加し、糖質が消化吸収されやすい状態に変化します。 この発芽した玄米の状態は非常に柔らかく、美味しく、しかもビタミンやミネラルの消化吸収効率が極めて高くなり、人間が食べたときの栄養価がぐんと上昇します。
これは、玄米の中のビタミン・ミネラルの吸収を妨げているフィチン酸が、発芽の過程の脱リン酵素の働きによって、リンとイノシトールに分解されるからです。このため玄米中のビタミン・ミネラルが大幅に吸収されやすくなっています。 ビタミン・ミネラル成分が効果的に吸収されると、体内組織を活性化し、ダイエットに不可欠な基礎代謝能力を上げます。つまり、太りに、リバウンドしにくい体質に改善するのです。
また、発芽玄米に含まれるアミノ酸は、脂肪の燃焼を促進します。 アミノ酸は、リパーゼという脂肪燃焼酵素を活発にします。リパーゼには、脂肪を分解し血中に放出することで、溜まっている内臓脂肪や皮下脂肪を減少させる作用があり、それが脂肪燃焼という形であらわれます。
さらに発芽玄米に含まれ、アミノ酸の一種である『ギャバ(ガンマ-アミノ酪酸)』は、脂肪燃焼効果に加え、抑制性の神経伝達物質として働き、ダイエット中にありがちな過度の食欲やストレスを抑制します。
これら以外にも発芽玄米には、ダイエット・美肌の大敵「便秘」を防ぐ食物繊維が豊富に含まれています。食物繊維は、満腹感を促す働きがあり、過食も防ぎます。糖代謝インシュリンの分泌を抑える働きもあり、『低インシュリンダイエット』の要素も兼ね備えているのです。
つまり、発芽玄米は、白米・玄米に比べビタミン・ミネラル・アミノ酸・食物繊維が豊富に含まれており、人間にとって必要な栄養素がぎっしりつまった理想的な低カロリーダイエット食品なのです。