低糖・低炭水化物 ダイエット
低糖・低炭水化物ダイエット
炭水化物と糖分を制限して、痩せるという考え方がこのダイエット法です。
<原理>
■炭水化物と糖質を極端に抑えるダイエット法
痩せる原理としてはインシュリンダイエットと同じような考え方ですが、インシュリンダイエットは炭水化物を否定しているわけではないのに対して、こちらは炭水化物や糖質をなるべく摂らないという点が異なります。
■アトキンズ流ダイエット
多くのダイエット法の発祥の地であるアメリカで生まれたダイエット法で、様々な方法が考案されてきたようですが、一番有名なのは『アトキンズ流ダイエット』でしょう。 炭水化物や糖質の摂取量を食事全体の5%以下に抑えると、人間の体は、炭水化物より先に直接脂肪を燃焼するようになる「ケトーシス」と呼ばれる状態になり、効率よく痩せられるという理論です。
<方法>
■代表的なアトキンズ流ダイエットを例にとって、このダイエットの方法について考えて見ましょう。
アトキンズ流ダイエットの方法
■元は炭水化物をカットした糖尿病食の考え方。
■ご飯、パン、麺類、砂糖などの制限を行う。
■炭水化物の摂取量を食事全体の5%に抑える。
■炭水化物を極端に制限すると、脂肪が優先的に燃焼するという。
■不足する栄養素は、サプリメントなどで補う。
■現実を見ると、インシュリンダイエットを低炭水化物ダイエットだと思って、 実質的にアトキンズ流のダイエットに近いことを行っている場合も良くあるようです。
<問題点>
■批判だらけのダイエット法
一時期一世を風靡したダイエット法ですが、今では批判の雨あられにさらされています。それでも根強い支持者がいるのも確かなようです。
極端な偏食を強いるダイエット法ですので、健康への影響というのがもっとも心配されます。このような極端な偏食はケトーシスやケトアシドーシスの原因となります。
脂肪やタンパク質をエネルギーとして利用すると、体内にケトン体(酸性物質)が増加してしまいケトーシスの状態になります。さらに、血液が酸性に傾くケトアドーシスになり、体臭が強くなったり、吐き気や腹痛を引き起こすことがあります。ひどくなると意識障害から昏睡状態になることもあります。
■脳への障害の可能性
脳は糖質のみをエネルギーとして利用していると考えられています。その為、炭水化物?糖質を極端に制限すると脳に障害が出る可能性があります。
<ポイント>
効果が出たとしても、問題点が多いということを知っておく必要があるでしょう。