摂るエネルギーより、消費するエネルギーを増やす
摂るエネルギーより、消費するエネルギーを増やす
ヒトが普通の暮らしのなかでエネルギーを消費することを基礎代謝と呼びます。基礎代謝は家の中でじっとしているだけでもエネルギーを消費します。しかし基礎代謝で消費された程度のごく少量のエネルギー分は、毎日の食事でいともカンタンに補充されてしまいます。だからこれだけではなかなかやせられないのです。
ということは、摂取するエネルギーよりも消費するエネルギーを増やせばやせられるワケです。事は単純です。逆もまた然りで、消費したエネルギー以上のエネルギーを摂らなければよいことになる。では具体的にはどうすればいいのでしょうか?
まず1つは、使ったエネルギー以上の食べ物を食べないこと。これにつきますね。こう書くとすごく当たり前のように思われるかもしれませんが、甘い物やアルコール、お菓子など、私たちのまわりには、三度の食事以外にも食べることを誘惑するものがたくさんあるため、これを守るだけでもなかなか効果的なことなのです。
次が運動です。運動には体脂肪と糖質を分解する有酸素運動と、基礎代謝を高め太りにくい体をつくる無酸素運動、そしてこの2つを行いやすくするために体をほぐす効果のあるストレッチとがあります。無酸素運動で太りにくい体を作ったうえで、さらに、必要以上に摂ってしまったエネルギー=体脂肪を燃焼する有酸素運動を併用していくのが、よい方法でしょう。
3番目に、上の2つをきちんと実践できるように、生活スタイルを改善していくことです。毎日を規則正しく、決まった時間に食事をし、決まった時間に眠る。間食や夜更かしはしない、など自分の生活をコントロールしていくことが重要となります。
右のお風呂のイラストを見てください。お湯を使ってもいないのにどんどんつぎ足せば、当然ながら湯船からお湯はみるみるうちにあふれてしまいます。人の体に例えれば、あふれたお湯は、さながら脂肪細胞に蓄積される体脂肪。どうせ取り入れたエネルギーなら、それを使っていきましょう。摂ったエネルギー以上のエネルギーを使えばやせるのです。