赤筋と白筋とは
ダイエットにはどうして筋肉量を多くした方がいいのでしょうか
簡単に言いますと筋肉が活動する時に脂肪を燃焼させるからですでは脂肪燃焼がどのようにして行われるかお話します。
脂肪は体の中で分解されて遊離脂肪酸に変わります、そして血液の中に入り全身の筋肉に運ばれ筋肉を使って体を動かす時に遊離脂肪酸が燃焼されていくことで体の中の脂肪が減っていきます。
筋肉は白筋と赤筋があります、白筋は繊維が太くて〔速筋〕とも言いますし赤筋は細くて〔遅筋〕ともいいます。
この2種類の筋肉の特徴を説明します。
白筋は収縮のスピードが速く力強い動きができ短距離走やパワーリフティングなど瞬発力を要する運動に使われる筋肉で白筋の中にあるグリコーゲンをエネルギー源としています。
赤筋は白筋の逆で収縮スピードが遅くマラソンや水泳など有酸素運動で長時間力を出し続ける事ができる筋肉で脂肪をエネルギー源としています、これがダイエットで最も重要なことなんです。
白筋は鍛えれば鍛えるほど強く太くなりなす、短距離走の選手の太ももやパワーリフティング選手の上半身の筋肉はすごく太いですよね、それに対して赤筋は鍛えられると細くなるんですマラソンの選手は皆さん細いですよね。
赤筋は白筋とは違い筋肥大しない筋肉なので、どんなに鍛えても筋肉がムキムキにはなりませんので女性の方は気にしなくてもいいと思います。
赤筋を鍛えて脂肪を燃焼させる時に必要なのが酸素なので、有酸素運動で体の中に酸素を取り入れることで脂肪が燃焼します。
赤筋は脂肪をエネルギー源としていますが初めに糖質がエネルギーとして使われ、糖質が少なくなると脂肪が脂肪酸に分解されて血中を通り赤筋の中に運ばれます。
でもいくら脂肪酸を赤筋に取り込んでも赤筋が衰えている人は脂肪酸を取り込む量も少なく燃焼する脂肪酸の量も少ないのです、赤筋に取り込まれなかった脂肪酸や取り込まれたけど燃焼しなかった脂肪酸は肝臓に運ばれ中性脂肪になり血中を通って脂肪組織に戻ります。
体脂肪を減らすには有酸素運動で赤筋の量を増やし効率よく脂肪を燃焼できる体を作るのがいいのです。
運動をしていなかった人が筋肉トレーニングを始めると早く効果の出てくる人、効果がなかなか出にくい人が出てきます。
効果の出にくい人の特徴は、食事制限ダイエットを繰り返し失敗して筋肉が落ち、極端に基礎代謝が低くなってしまっている人。
普段全く運動をしていない人、肩こり?腰痛?便秘?むくみ等不定愁訴を抱えている人、平熱の低い方などです。
また、過去に運動経験のない方は、脳や中枢神経と筋肉の間の運動神経系が確立されていない為、神経系のトレーニングが必要なため、効果が現れるまで時間がかかります。
トレーニングを繰り返し行うことで、基礎代謝が徐々にあがり、神経系もつながっていくに従って効果が少しづつ現れてきます。
体に筋肉がしっかり定着するまで1ヶ月を過ぎてからがひとつの目安です。のんびり急がず続けていきましょう。